コワーキングスペースの拡張機能

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コワーキングスペースの拡張機能

コワーキングスペース(シェアオフィス)を運営している身として、コワーキングスペースの未来や今後とるべき行動など普段から考えています。

今回はコワーキングスペースを様々な機能面から考えていき、未来へのアクションの気づきなどになれば嬉しいです。

コワーキングスペースはコミュニケーションの場?

打ち合わせは対面で会う必要がなく、オンライン上で十分という話があります。Slackがオンライン上の打ち合わせスペースでありコミュニケーションの場となっているという人も増えています。

最近日本語版も発表されましたよね。これによりchatworkユーザーを刈り取れることができるか。

ビジネスチャットツール『Slack』の日本語版がリリース。業務コミュニケーションをより快適にする秘訣とは

Frati氏は「コミュニケーションこそ仕事の中心」と言います。組織全体、部署、プロジェクトチーム、そして社外、と働く上で組織にはいくつもの階層があり、業務を進めるためには的確な情報伝達が必要となります。仕事をするということ自体が多くの人にとってコミュニケーションすることを軸としている、ということです。

仕事を大きく分けて、作業、移動、コミュニケーションと分けることができ、これがシームレスに繋がることによって生産性の向上に繋がっていくのではないかと思っています。

コミュニケーションツールはこの他にも色々あり、実際に対面で会わずともオンライン上で済む話が多いです。そうなればコワーキングスペースの存在は必要ないのではないだろうか。

 

コワーキングスペースは仕事を見つける場?

フリーランスなりたて、起業したての方を前提にした場合、仕事、営業先の確保が大事になってきます。今の人たちはどのようにして仕事、営業先を取っていけば良いのか。

既に多くの方が知っていると思いますが、クラウドソーシングを活用した仕事の受発注のツール。

webサイト制作などの案件が中心になっている印象です。

ランサーズもクラウドワークスと同じで、webサイトなどの制作案件が中心ですが、最近特化型のサービスも展開しています。

pook

こちらはCtoC向けのサービスで、得意や趣味などのできることを売り買いするサービスになっています。

比較的最近ローンチされたサービスで、ある案件に対して個人のスキルを最大限に活かしながらチームで仕事を請け負うことができるサービスです。サラリーマンの方が複業として利用している印象です。

このように探せば、いくらだって仕事を見つけることできる時代。

こういったサービスを利用する際にとても大事なことがあります。それは

信頼をつくること

から始めることです。

多くのフリーランスや起業したばかりの人が悩んでいることだと思いますが、単発の仕事では生活が不安、安定した収益を確保したいということ。

専門性の高いスキルを持っているのにも関わらず、営業やビジネスモデル構築が考えられず、自転車操業の人たちがいたりしますが、こういったスキルや経験がなくても誰にでもできることがあり、それは信頼をつくるということにより、継続して仕事を依頼してもらったり、人を紹介してもらうことに繋がります。

以前、信頼に関する記事を書いたので、読んでみてください。

信用を切り売りしているインスタグラマーたち

評価から信頼の残高に変化していくようにまずは一つ、一つの仕事に真摯に向き合うことが大事。

あまりに目先のお金を稼ぐことばかり目的となってしまっている人が多い。

長期的な視点に立ち、真摯に一つ、一つ仕事をこなし、クライアントとの信頼関係を築いていくこと。

その信頼残高をポートフォリオとして個人のサイトなどで見える化することで、上手く集客に繋げることができるでしょう。

何度も言いますが、信頼の残高で個人のエンパワーメントの強弱が決まります。

入り口はいくらでもあるので、そこからいかに信用残高が貯めていけるかが鍵です。

以上のことからコワーキングスペースはたくさんある仕事を取ってくる入り口の一つにすぎないということなので、必要不可欠というわけではないですね。

コワーキングスペースは作業スペースの場?

作業スペースとしては、いくらでもあるわけで例えばカフェ、家、図書館でもokですよね。

カフェといえば、最近こんな記事がありました。

ドトールの2倍高い「星乃珈琲店」に客殺到の秘密…スタバやコメダにない極上のくつろぎ

パソコン作業をする人は長居する傾向があるため、そういった人たちが集まることで混雑につながっている。席が空くまで待つのを嫌がる人は少なくない。また、スタバでパソコンを堂々と広げて仕事する“意識の高い人”に対して嫌悪感を覚える人が少なからずいる。そういった人たちが増えていることで、スタバの顧客満足度が下がっているのだ。

スタバ、確かにPC作業している人が多くて、意識高い系のイメージがあります。カフェ業界のターゲットのすみわけも明確になってきた印象。

ということで、コワーキングスペースではなくてもokということです。

では一体コワーキングスペースの存在価値はどこにあるのか?

私が考えた一つの回答は、

コワーキングスペースは信頼残高を貯める近道の場

ではないかと思っています。

先ほどの仕事を受注するためには入り口を増やすことがまず大事で、目先のお金のための大小と仕事を選り好みせず、真摯に仕事に向き合っていき信頼残高を貯めていき、それをポートフォリオ化するという話でしたが、コワーキングスペースではこの信頼残高を比較的早く貯めることができる選択肢の一つという考えです。

なぜなら接触回数が多いほど、お互いの距離が縮まり、仕事を頼むことができる普段から顔を合わせる機会が頻繁にあり、一緒に仕事をしなくてもお互いの雰囲気(仕事の向き合い方なども含め)がわかることで、この人だったら仕事を頼んでもしっかり対応してくれるだろうと思ってくれる人がいるはずです。

また、コワーキングスペースは自分の数あるコミュニティの一つの役割を果たしていくのではないだろうかと思っています。

学校のようにフリーランスや起業家、さらにはサラリーマン、仕事している人たちが当たり前に利用する場となり得ると思っています。

コワーキングスペースは人間関係を築き、信頼残高を高める機能を持っているということ。

この人間関係の構築、信頼残高の可視化はコワーキングスペースのコミュニティマネージャーのような存在が必要になってくる。

コミュニティマネージャーの存在の有無がコワーキングスペースの発展のカギを握ってくると思っています。

 

コワーキングスペース運営者、コワーキングスペース立ち上げに興味ある方、コワーキングスペースの未来について語り合いましょう。