評価経済、信用経済と言われる現代において、もはやお金に執着する世の中ではないのかもしれません。ただ、ITベンチャーといった界隈では今だに多くの人たちが起業し、IPOやM&Aといった手段により大金を得ることを目的に走っているのも事実です。その大金を得て、資本家として、様々な企業に投資をし、レバレッジをかけてお金を稼いでいきます。
そんな資本家とはどういった人物のことを指すのか。
資本家とは、資本金を出してその利潤を得る人。また、企業を経営して労働者を使う人。
と一般的に言われています。
しかし、ここでしっかり理解しておく必要がある点としては、経営する人が資本家であるというわけではないということ。
よく勘違いしている人が多いのは、経営者はお金を持っているというイメージ。
お金は一般的なサラリーマンより多く稼いでいるかもしれませんが、資本家とは呼べないのです。
理由としては、自ら労働をしている人が大半のためです。
ここで簡単に資本家、経営者、会社員の違いをみていきましょう。
資本家
生産設備をもっている会社に投資をする人。資本家は労働力をもっていない。
経営者
ビジネスモデルをもち、労働者を使う人。
会社員
労働力を提供する人。
資本家がビジネスモデルをもった経営者に投資をし、経営者は商品・サービスを開発するために労働力を買い、労働者は自分たちの時間を提供し、商品・サービスを開発販売をし、お金を回収する。
日本では、資本家=経営者という認識がありますが、しっかり分けて考えるべきです。
大航海時代を例にすると、
船などの設備に出資する人が資本家、船乗りのリーダーが経営者、船員が労働者といった感じ。
経営者になったからといって完全に労働から解放されるといったものではないです。
今流行りのyoutuberも労働を提供し、お金を稼いでいるので資本家ではありませんね。
この資本家になるためには、経営者になり、ある程度まとまったお金を稼ぎ、このお金を資本にお金を増やしていくのが一般的にです。
もちろん、労働者といった働き方で稼ぐ方法もありますが、経営者の方が時間の余裕があったり、お金にレバレッジをかけることがでたりするので、一般的には経営者の方が資本家になる近道かと思います。