M&Aマッチングサイト事業譲渡

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M&Aマッチングサイト事業譲渡

りんごちゃん

今回はエン・ジャパンが運営していたM&Aマッチングサイトの譲渡についてね
M&Aマッチングサイトを運営するプレイヤーも増えてきているけど、そのあたりも比べながらみていこうか

けいくろ

エン・ジャパン<4849>、M&Aマッチングサイト「MAfolova」事業をピナクルに譲渡

新型コロナウイルスの感染拡大でM&A案件の中止や先送りの影響を受けていた。事業切り離しにあたっては、MAfolova事業を分割して設立する新会社「マフォロバ」(東京都新宿区)の全株式を譲り渡す。MAfolovaは2018年にマッチングサービスを開始し、登録企業数は4700社、案件紹介数は1万3000件を超えるという。直近売上高は900万円。

りんごちゃん

登録企業数4700社もあるのに、売上は900万って少ない印象ね
直近売上だから年間なのか、月の売上なのか定かではないけど、月だとしたら年間でも1億円程度。エン・ジャパンとしたら事業撤退を考えるのも当然だね。利用料金からみると900万ということは成約数は多くても9件ということだね。年間1万3000件紹介し、成約数が9件って・・マッチング率相当低いことになるね

けいくろ

エン・ジャパン事業買収・出資

りんごちゃん

調べてみたらエン・ジャパンって積極的に出資やM&Aしているのね

外国人向け求人子会社のJapanWorkを経営陣に譲渡

エン・ジャパンは2019年7月にJapanWorkを傘下に収めて日が浅いが、新型コロナウイルス感染の影響で採用需要が減少したのに伴い、グループ内での事業継続は難しいと判断した。譲渡価額は10円。

りんごちゃん

え!10円で売っちゃったの?
外国人向け求人だからコロナ下では、事業成長は見込めないと思ったんだろうね。以前M&Aマフィアでも記事にしていたよね

けいくろ

外国人向け求人事業スピードM&A

りんごちゃん

2億3400万円で買った株式が1年で10円になっちゃったのね・・
おそらく数千万で譲渡することもできただろうけど、そこは上場企業という立場上というところもあったんだろうね。売上高2100万円、営業利益△9500万円ということは、結構キャッシュもキツイ状態になっているんじゃないかな。プレスリリース後、JapanWork代表の鈴木氏のツイートが見られないけど、今後の活躍期待したいね

けいくろ

M&Aマッチングサイトスタートアッププレイヤー

株式会社M&Aクラウド

2015年12月設立。

りんごちゃん

最初は合同会社からのスタートだったみたいね

会社を売りたい人とM&A業者を繋ぐ「M&Aクラウド」が総額4000万円の資金調達、H.I.S創業者率いる澤田ホールディングスなども引受先に

月間15から20社の売却希望の申し込みがあり、年間で15社が実際にM&A業者業者とマッチングをしている。売り手側は月間で15〜20社程度の登録申し込みがあり、成約実績も出ているということだ。

直近では、売り手の登録社数2,600社、買い手の掲載社数が230社を突破するなど、急速な成長を遂げています。さらに、実際にサービスを利用している売り手ユーザーが希望の買い手企業に出会えている確率は84%と、買い手企業がM&A・出資ニーズを公開していることにより、ミスマッチの少ない、圧倒的なマッチング率を実現

りんごちゃん

エン・ジャパンのMAfolovaと比べると随分違いがあるわね。どういうことかしら?
エン・ジャパンぼ場合登録社数は4,700社あるのに対して、M&Aクラウドは2,600社。普通に考えれば、登録者数が多い方が成約率も多いように思えるよね。ただ、M&Aのマッチングにおいて大事なのは、買い手の数や売り手の数というよりも売り手の質がとても大事になるんだ。どんなに数が多くても買うに値しない企業があっても仕方ない。ここの売り手の質をしっかりと抑え、精度の高いマッチングの仕組みを導入しているからこそ、成長しているのではないかな

けいくろ

 

2020年2月の企業価値として1,429百万円ではないかと出ていますね

けいくろ

M&A仲介上場企業

日本M&Aセンター

2006年に東証マザーズ上場。業界最大手で全国の会計事務所を「地域M&Aセンター」としてネットワーク化。880の会計事務所をネットワーク化し、全国の地銀102行のうち98行、信用金庫255のうち215金庫と提携。

りんごちゃん

時価総額1.2兆円ってものすごいわね
20年3月期での売上は320億円で、時価総額1兆円超えているのは少し加熱しすぎな感じはあるよね。ただ、それだけ投資家からの期待は大きいということでもあるよね

けいくろ

M&Aキャピタルパートナーズ

2013年に東証マザーズ上場。特徴の一つが「着手金無料」の料金体系。2020年11月28日時点時価総額1956億円。

ストライク

2016年に東証マザーズに上場。上記2社に比べ、インターネットの活用に力を入れている。 オウンドメディア『M&A Online』は2020年5月に400万PVを達成。2020年11月28日時点時価総額1223億円。

オンデック

2007年12月設立、2020年12月29日に上場予定。想定時価総額35億

M&Aマッチングサイト雑感

事業承継M&Aのポテンシャルは大きく、市場自体はまだまだ大きくなっていくでしょう。オンデックのようにM&A仲介会社の上場も増える予感で、スタートアップ企業がどのようにエグジットしていくか。上場企業がリチーできない層を取っていくのか、ITを活用しDX化していくのか。大手三社の動向を気にしながら見ていきたいですね

けいくろ