私は東京の西側の多摩地域で小さな会社を経営しています。設立してまだまだ間もないので経営者ではあるのですが、まだまだマネージメント業務というよりはプレイヤーとして日々動いています。
そんな会社で今年初めて2名のアルバイトを雇用し半年ほど経ったのですが、多くの反省や学びがあったので、アルバイトの雇用を考えている人に少しでも参考になればと思います。
試用期間を設けよう
私の会社ではこの試用期間を設けずにすごい痛い目にあいました。当初募集していた求職者のイメージとして、20代後半から30代半ばくらいの女性で、営業事務のようなポジションを募集していました。結果的に多くの応募があった中、2名の女性(20代後半)を採用しました。採用した理由としては、
- 地域の活性化に興味がある
- 成長意欲がある
- 一つの会社で2年以上の経験がある(雇用形態問わず)
がありました。
特にこの成長意欲があるのがポイントでした。
初めてのアルバイト採用ということもあり、試用期間のことなど一切頭になく、雇用してしまったわけですが、本当に後悔しています。。
なぜなら、
社会人としての基礎体力がなかった
のです。
具体的には、メールの文章がまともに書けない、タイピングスピードが遅い、資料作成ができない、電話対応がまともにできない、お茶出しがまともにできない、何度も同じことを言わせる・・・など挙げればたくさんあるのですが、このように普通に仕事をしてきた人とは到底思えないレベルだったのです。(履歴書はあてにならない)
スキルや勤務態度、相性などをチェックするために試用期間を3ヶ月は設けることをおすすめします。
やる気だけで判断するのは危険
スキルはないけど、頑張ります!みたい人っていると思いますが、この人を安易に採用しないことをおすすめします。特に私のような小さい会社で研修や学習時間なんて提供している余裕がなく、即戦力を求めているのにも関わらず、何を血迷ったかなぜやる気があり今後成長しそうだから採用しようなんて思ってしまったのか。。
今ではやる気という目に見えない判断軸ではなく、その人が過去に取った行動、成功と失敗の両方の詳細、その背景にあるロジックや感情だけをみて判断することが大事だと思っています。
人は過去の経験により今の人間形成に至っているわけであり、やはりここは重要視すべきである。根性あります!とか言っていて過去に短期間で何度も転職している人は信用できませんよね。
無駄に残業したがる
アルバイトは時給で報酬を得るので、全く急ぎの仕事でなくてもなんとかして残ろうとします。これが結構ストレスです。時間を管理することも面倒であり、時間をコントロールする必要がない、業務委託のよう形態も考えてみるのをおすすめします。
様子を見るのではなく、決断は早くすること
1ヶ月もみていればその人のスキル、勤務態度、相性などわかってくるもので、どれだけ面接のときの内容と差分があるかわかってきます。もしかしたらもう少し様子をみたらタイピングが早くなるかもまともな資料が作れるようになるかもと期待してしまうのですが、多くの場合期待には応えてくれません。
となればすぐに理由をしっかり説明し、期間を設けここまでに求めることができるようにならなければ辞めてもらうという説明をすべきだと思います。(ここはしっかり話し合うべきです)
本当に辛い決断で言いづらいことなのですが、これを早めに言うことで結果的に会社にとっても本人にとっても時間やお金、ストレスを最小限に抑えることができます。
約半年間アルバイトのことで悩み続けました。創業メンバーとも毎日話し合い、自分たちの業務に支障をきたしてしまい、疲労している状態でした。
アルバイトの人について悩んでいる人は以下の記事を読んでみてください。
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経営者にとっては目標を達成する、成果を出すことが何より重要なことであり、そのためには冷静な判断をする必要があること、そして時には非情な判断を下すことも必要なのだと
お金や時間を消費してしまい、ストレスとなり、またアルバイトの人に満足のいく仕事環境を提供できなかったということで一つの失敗だと思っていたのですが、実はお金や時間を投資し、多くの学びをもらい、成長の機会となったと今では思えます。
日々、成長ですね。