家具のシェアリングサービスCLAS

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家具のシェアリングサービスCLAS

家具のシェアリングサービスCLAS(クラス)を運営するのは株式会社クラス

特徴的なのが、クラスの代表は初代バチェラーである久保裕丈氏だ。

経歴としては、東大卒、外資系コンサルティング会社ATカーニー、ミューズコー株式会社を設立し株式会社ミクシィへ売却。シリアルアントレプレナーとしてクラスを創業。

ミューズコー株式会社を株式会社ミクシィへ売却した関連記事が以下。

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ちなみに噂によると久保氏の売却時の株式は数%だったという話。

それにしても家具のレンタルサービスというのは、渋い事業を立ち上げた印象。

モデルとしては、服のレンタルサービスのエアークロゼット、バッグのレンタルサービスラクサスに近いのではないか。

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「B向けの相性はよかったですね。コワーキングスペースのような事業者やAirbnbの管理会社などです。実際、民泊などを手掛けようとすると内装で1000万円単位でかかる場合があるので、その初期投資のダメージを軽減できる可能性がある」。(久保氏)

 

初代バチェラーが手がける家具レンタル「CLAS」が公開–“買わない家具”を選択肢に

同社は5月10日にCLASのティザーサイトを公開。ローンチの8月29日時点で約5000人が事前登録しているという。久保氏の狙い通り、約8割が1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のユーザーで、居住地は世田谷区、目黒区、港区が中心とのこと。世帯については、20代後半〜30代前半の独身者の登録が多かったという。

5000人のユーザーはすごいですね。やはり久保氏という個人のインフルエンサー力が強いのか。


配送料の点からエリアをもう少し絞った方が良いのではないかと思う。

コスト構造としては、仕入、配送料、保険料、広告費、保管料。

仕入れに関しては、①自社製品なのか、②買い取りで他社から仕入れるか、③委託で他社から仕入れるかがあるが、自社製品でのサービス展開のようだ。

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CLASの家具は中国の工場にて自社生産したもの。現地のネットワークなども駆使して極力原価率を抑えるような仕組みを構築している。またテーブルやチェアは木材を使用することで、表面をヤスリなどで削れば新品に近い形まで綺麗になり、再度別のユーザーにシェアしやすいのだという。

 

保管料はどれだけ下がることができるかポイントになってくるだろう。服とは違い、家具の場合、ある程度の保管スペースが必要になり、それなりの倉庫を抱える必要になってくるのではないだろうか。

広告費のインパクトは大きくなるだろう。今回の資金調達の金額は不明だが、それなりの初期費用が必要になってくるだろう。

ユーザーの初期費用をできるだけ抑えたいというニーズは間違いなくあるとは思うが、サイトを見たら500円から借りれる商品はなく、結構高いものばかり。これであればレンタルするのであれば、自分で買った方が良いかなと思った。

家具のシェアリングサービスとは表向きであり、実は家具を販売するためのマーケティング要素の方が強いのではいかと思う。

ただ、現在はプロダクト・マーケット・フィットのフェーズであり、ユーザーが一度レンタルした場合どれくらいの期間借りるのか、ライフタイムはどれくらいなのか?検証する段階。

一度借りることによって、ライフタイムが相当期間あれば、売り切りよりも利益が出るのかもしれない。

今後のシリアルアントレプレナーである久保氏に注目である。