今回はレッドオーシャンであるスキルシェアリングサービスを比べていきたいと思います。
Contents
スキルシェアリングスタートアップ4社
ストアカ
まなびのマーケット 国内最大級スキルシェア
ココナラ
みんなの得意を売り買い スキルのフリーマーケット
ビザスク
日本最大級のスポットコンサル
タイムチケット
個人の時間を30分単位で売り買い
スキルシェアリング大手(撤退サービス含む)
幻冬舎・Expeet
エキスパートとの特別な出会いを
ボードメンバーに幻冬舎の箕輪氏も入っていますね。サービスの特徴は特段コメントするものはないですね。箕輪氏の力でタイムバンクに登録しているようなタレント集団を集めることはできるでしょうが、集めたところでExpeetを利用するインセンティブがないですよね、タイムバンクでいいじゃんと。
サイバーエージェント・REQU
REQU [リキュー] は、知識や特技のマーケットです。タレント、インフルエンサー、専門家を中心に、個性的な販売者にオーダーメイドや相談をお願いしたり、特別な作品、記事を購入したりできます。
Amebaのタレント陣を活かしたサービスですね。既に売り手候補を抱えている点は強いですが、買い手はどれほどいるものなのか。また、売り手もREQUを利用するメリットがそこまで大きくないような気が・・
メルカリ・Teacha(既に撤退)
メルカリほどの知名度、体力があっても撤退。メルカリ本体からのユーザーを送客することは容易いのでユーザー確保は難しくないにしてもやはりフリークエンシーが低いのでしょうか。Teachを使うメリットがないといった感じでしょうかね。
クラウドワークス・WOW!me(撤退予定)
ランサーズ・pook(撤退予定)
スキルシェアリング立ち上げベンチャー
CodeSupporter
オンライン技術顧問サービス。バーティカルですが、完全にレッドオーシャンなカテゴリーですね。労働集約型であり、利用料も無料ということで上手くいくイメージがないですね。こちらのサービスをみて、プログラミングの師匠や仲間と出会えるサービスPGColonyという既にクローズドしたサービスを思い出しましたね。こちらも無料で利用でき、プログラミング初心者のための交流サイトになっていましたが、スケールできなかったようですね。スタートアップ群の無料で学べるプログラミングサービスの波に追いやられた感はありますね。
スキルクラウド
まず、UIが・・とても使いづらいです。タイムチケットとココナラとかスタートアップ企業のサービスをがっちゃんこしたような印象。ブランディングをもっと突き詰めた方が良いですね。
TalkLink
通話機能を使った質問・相談アプリ。通話に特化したのが差別化のようですが、ココナラにも通話サービスがあり、魅力はあまり感じないですね。婚活や占いなどバーティカルとして攻めればまだ多少は勝機はあるように感じますが。
スキルシェアリングサービス立ち上げポイント
オンラインかオフライン
スキルシェアリングは大きく分けて、オンライン完結型かオフライン完結型に分かれます。目立ったプレイヤーは、前者がココナラで後者がタイムチケット、ストアカなどです。ちなみに撤退した予定サービス(Teacha・WOW!me・pook)はオフライン完結型です。となるとオフライン完結型はスケールさせる難易度が高いとわかるでしょう。あのメルカリの体力と知名度があってしても難しかったのですから。
参入障壁
参入障壁は低いです。共存共栄の領域であり、一つのサービスだけを使うというのは考えられず、複数のサービスを並列的に利用するユーザーが多いかと思います。
バーティカル
オールジャンルで攻めたりしても、オンラインではココナラが、オフラインではタイムチケットがおり、勝ち目はほぼないでしょう。(大手が参入し撤退した事実が物語っています)それであれば、カテゴリーを絞り、そこのタレント集団を集め、売り手を囲い込む方がまだ可能性がある気がします。もちろん、売り手が利用するインセンティブ設計は大事です。
マネタイズ
多くが決済の手数料収入です。C向けではなくB向けに振り切るというのも手です。企業の福利厚生に組み込んでもらうなど。
大手のスキルシェアリングサービス撤退理由
色々理由はあるかと思いますが、短期的に大手が求めてる売上が見込めないのが理由ではないかなと思います。
こちら以前書いた事業撤退の記事になります。参考までにどうぞ。
スキルシェアリングサービス総括
先行しているスタートアップ4社はユーザーのレビューや実績が溜まっている点は強いです。その他にユーザーのエンゲージメントを高めるためのアンバサダーやエバンジェリストの導入により新規ユーザー獲得にも繋がっている印象。ただ、まだまだスキルシェアリングのマーケットはこんなものではなく、現状はキャズムを超えている状況であり、今後楽しみなところではあります。