今回はM&Aプラットフォームを比べてみました。
M&A総合研究所
公認会計士が運営するM&A・事業承継のためのM&Aマッチングプラットフォーム。運営会社は株式会社M&A総合研究所。
手数料が完全無料というのはポイントです。完全成果報酬型です。
大手M&A会社であれば、100〜500万円以上の着手金がかかりますが、M&A総合研究所では、着手金完全無料にしております。
後で出てくる株式会社日本M&Aセンターを例にしているのでしょうかね。
国内初のAIレコメンドシステムを実装した完全無料M&Aプラットフォーム「M&A総合研究所」をリリース
AIシステムというのも自社の強みにしていますね。まあ、正直どこまでの精度、魅力があるのかわかりませんが、他社との差別化としてアピールポイントとしたいのでしょう。
M&Aナビ
株式譲渡・事業承継を検討している方や、M&Aを支援する士業やアドバイザーの方が、候補先探しから交渉実務までを一貫してオンラインで進めることができるナビゲーションシステム。運営会社は株式会社ALIVAL。
Batonz
国内最大の支援実績を持つM&A、事業承継、事業譲渡のプラットフォーム・マッチングサイト。運営会社はアンドビズ株式会社(株式会社日本M&Aセンター100%出資)
日本最大級のユーザー数と成約実績で事業承継を支援!オンライン事業承継マッチングサービス「バトンズ」ユーザー登録数20,000人突破
承継アドバイザーは、累計成約実績4,500件を誇る日本M&Aセンターグループであるアンドビズが提供するノウハウを受け継ぎ、安全な事業承継を実現します。12月5日現在で、バトンズによる累計成約実績数は172件になり、国内の事業承継マッチングサービスでは最多となります。
アドバイザーが多いほど、案件情報が増え、ディールの対応をしてもらえ、運営側としてはサイト運営に力を入れるのみで良いということになります。いかにこのアドバイザーを増やせるか肝になってくるのでしょう。ここは長くM&A事業をやっている親会社である日本M&Aセンターのネットワークをフル活用しているのでしょう。
M&Aプラットフォームビジネスモデル
ビジネスドライバー
いかに優良案件を確保できるか。ベンチャー投資と同じでお金を出す企業は多くいるが現状で、どれだけ売り先を探し出し、優良案件を掲載できるかどうかがビジネス成功の鍵だと思ういます。
競合優位性
どれだけ優良案件の数を揃えられるかどうか。そのための営業ネットワークを持っているかでしょうね。日本M&Aセンターのネットワークを活用できるBatonzは強いでしょう。
スイッチングコスト
共存が効くモデルで、Winner take allです。売り手も買い手も一つのサービスだけ利用するということはないでしょう。
参入障壁
案件が少なくても良いので低いでしょう。
マネタイズ
これまでは着手金などでもマネタイズしていた業界ですが、今後は売買成立によるマッチング手数料(成果報酬)が主になるでしょう。
M&Aプラットフォームの今後
後継者不足やグローバル企業の参入などによりM&Aプラットフォームの需要は増え、レッドオーシャン化してくるでしょう。伸びている東南アジアの買収案件を集め、日本企業にマッチングさせていくのは面白いと思いますね。
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさいという本があるように経営者だけではなく、会社員でも会社を買うのが普通になっていくでしょう。尚更、このようなサービスは需要は高いでしょう。会社員向けに特化した買収案件とかも面白そうですね。