今回はコーヒー豆のサブスクリプション型サービスを比べてみようと思います。
紹介するサービスはPostCoffeeとCAFE PASSです。厳密にいうとCAFE PASSはコーヒー豆のサブスクリプション型サービスではないのですが、今後のビジネス展開としてコーヒー豆のサブスクリプション型サービス領域にも視野に入れているようでしたので、紹介します。
Contents
PostCoffee
運営会社はPOSTCOFFEE株式会社。設立日不明。調べてみると株式会社HERETICのメンバーが新設で会社をつくった感じですかね。wantedlyでも採用かけてます。コーヒー × テックのスタートアップ立ち上げ!コーヒーマニア募集!
コーヒー豆のサブスク「PostCoffee」のiOSアプリ登場、最短翌日にポスト投函
今後の展開としては、AIによるユーザーごとの豆の好みのサジェスト機能、AIバリスタとプロのバリスタによるコーヒー豆選びのチャット相談機能などを2019年7月まで実装する予定とのこと。さらには、オフィス向けのIoTコーヒーメーカーとサブスクリプションプラン、無制限にコーヒーを注文できる定額制のコーヒースタンドチェーンの展開を都内を皮切りに進めていきたいとしている。
株式会社HERETICはデジタルデザインファームということで、テクノロジーの知見はここにありコーヒー豆という事業に活かしてきたような感じですかね。
コーヒーの美味しさは9割が豆の良さ、1割が抽出で決まると聞いて、俄然興味持ってます!(味子)
コーヒー豆のサブスク「PostCoffee」のiOSアプリ登場、最短翌日にポスト投函 | TechCrunch Japan https://t.co/rwWhwtaex1
— 味博士の研究所 (@ajihakase) 2019年3月20日
CAFE PASS
運営会社は2017年7月設立の株式会社Same Sky。
コーヒーのサブスクリプション『CAFE PASS』広がるコーヒー定額制
FUNDINNO(ファンディーノ)で資金調達しています。
ちなみにFUNDINNO(ファンディーノ)は起業家投資家マッチングサービスを比べてみました
に掲載しています。
日本中のカフェを定額制に!大手と個人経営の一杯の価格差解決を目指すスタートアップ
現在、国内には約4.5万店舗の個人経営のカフェや喫茶店が存在しています。
そのうち、東京に約3,000、愛知に約7,000店舗存在する「個人経営のカフェ・喫茶店」の10%(1,000店舗)のシェア獲得と、10,000人の会員獲得をプロダクトマーケットフィットの主要KPIとしています。
愛知には東京の倍以上のカフェがあるんですね。
弊社は、「CAFE PASS」の普及と並行して、まずは複数のコーヒー豆が毎月自宅に届くサブスクリプションサービスを提供し事業を拡張していきます。
弊社がコーヒーの味覚デザインを行ない、加盟店へ焙煎度合いの配合等を依頼しそれを弊社で仕入れます。
在庫は持たずバイオーダーで対応し、毎月個人宅に配送していくサービスです。
次に、コーヒー豆に特化したオンラインマーケットプレイスも展開していくことで、自宅に届いて気に入った豆があった場合にすぐ購入できるような動線作りも行なってまいります。
今後、コーヒー豆のサブスクリプション型サービスの展開を視野に入れているようです。PostCoffeeと競合になりそうですね。
開始からおよそ4時間半で目標額達成しました!☺️㊗️
日本中のカフェを定額制に!大手と個人経営の一杯の価格差解決を目指すスタートアップ – FUNDINNO https://t.co/aEH76M7Ymz— にの@CAFE PASS (@nino_cafetech) 2019年3月14日
コーヒー豆のサブスクリプション型サービスのビジネスモデル
ビジネスドライバー
まずコーヒー豆の種類の多さは大事になってくると思います。ここのサービスが一番コーヒー豆の取り扱い量が多い!ってなると様々な種類を楽しむことができます。また、ユーザーのオススメの豆のレコメンドの精度の高さになるのでしょうかね。
参入障壁
店舗をやっている人、カフェとのネットワークがある人なら参入障壁はそんなに高くないように感じます。PostCoffeeはロースターとコーヒースタンドをもち、CAFE PASSは愛知のコーヒー店のネットワークを持っているようですね。
競合優位性
どれだけ早い段階でコーヒー豆の仕入れる加盟店を増やすか、また、コーヒー豆をオリジナルで作る知識、人材パートナーがいるか。
先行優位性
コーヒー豆のサブスクリプション型サービスのプレイヤーはほとんどおらず、メディアで取り上げられやすく注目されるのではないか。
市場規模 / アッパー
コンビニコーヒー市場は約8,000億円の市場規模が存在する。(株式会社富士経済、外食産業マーケティング便覧調べ)
LTV / フリークエンシー
一度導入すればそれなりに継続する気がします。6ヵ月くらいでしょうかね。
マネタイズポイント
月額課金。どれくらいの利益が出るんでしょうかね。POST COFFEEの場合だと月額1,280円で利益300円くらいでしょうかね。1,000人で30万円。これだけだとなかなか厳しいような感じもしますが。
コーヒー豆のサブスクリプション型サービスの売却先候補
株式会社CafeSnapとはシナジーがあり、面白いと思います。2014年9月ローンチということで意外と長くやっていますね。
【Press Release】CafeSnap、掲載店舗数が全国1万軒を突破
カフェオーナーや将来開業を考えている方に対しても、求人情報の提供など業務支援領域でサポートを進めていきます。
CafeSnap単体でどれくらいの売上が出ているのか気になるところですが、VCなどから資金調達はしていない感じです。
UCCホールディングス株式会社も候補になるような気がします。最近はベンチャーにも出資していますからね。
UCC、ロボットベンチャーに出資。コーヒーロボットの開発販売に着手。