今回はFinTech分野であるサービス。FinTech分野には資産管理、資産運用、ロボアドバイザー、ウォレット、国際送金、個人間送金などがあります。中国では多くの人が現金を持ち歩かずQRコードで決済し、世の中では徐々に貨幣経済から評価経済、信用経済の時代へと突入しつつある。
この辺は奥が深く現在進行形で特に面白い分野でありますが、今回は給与の前払いにフォーカスしていきます。
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Payme
2017年7月設立。有名エンジェル投資家から資金調達もしており、代表はITベンチャー、VCを経て、会社を立ち上げ。
メルカリで働かれていたこともあってかユーザービリティが高いUI設計となっている印象。
短期雇用の職種では、(月払いの仕事に比べ)日払いの仕事の方が3.6倍人気があるとのデータがある。フリマアプリでの売買、クラウドファンディング、ライブストリーミングでの投げ銭などお金の流れが変化していく中、給与の世界だけは5o年間も放置されたまま。Payme が目指すのは、給与の自由化だ。(共同創業者で CEO 後藤道輝氏)
キュリカ
CYURICAのポイントは、自社サービスである総合人材サービスに導入している点、ATMで利用できるカードの発行の点があります。
2007年からの自社活用期間を経て、2016年より外販を開始。相当な知見の蓄積はあると思います。
ここはベンチャー企業にない強みになりますね。
カードを発行する点が大手っぽいですね。正直カードはいらないのではないかと思ってます。
沢尻エリカさんを起用したCMも打っていました。
給与前払いサービスビジネスモデル
・キーアクティビティ
給与前払い代行手数料ビジネス
・提供価値
スピーディーな少額資金の提供による求人応募増加、離職率の低下
・顧客セグメント
企業で働く従業員(特に3Kと呼ばれるレガシーな業界)
・チャネル
代理店
・顧客との関係
継続利用
・キーリソース
UIUXデザイン、アライアンス力
・キーパートナー
大手介護、人材業界
・収益の流れ
支払い額の手数料収入
・コスト構造
マーケティング、人件費
タイミング・成長性
FinTechの勢い、即時資金需要の高まりがある中、タイミング的には面白い。
スケールポイント
人材不足の悩み解決にフォーカスしシュミレーションを行った提案、関係当局との調整や国会議員などへのロビー活動。
雑感
・70億でDMMに売却した話題のcashを運営しているbankもpaydayをリリースする発表をしていたが、現在どうなっているのか。
・給与の前払いによってどれだけの人が幸せになるのだろうか。マイクロファイナンスによって上手くいっている事例はあるだろうが、
人の弱みに付け込んだサービスにならないような思想、設計をしていってもらいたい。
・フィンテックサービスは黄色が多いイメージ。
黄色は黒・灰・白色以外の色の中で一番明るい色です。光や太陽などのイメージが強くどちらかと言うとポジティブな印象をあたえることが多いようです。目につきやすいという特徴もあるので黒と併せて危険を示す色として使われることもよくあります。