訪日観光客向けのチャット型コンシェルジュサービスを比べてみました

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訪日観光客向けのチャット型コンシェルジュサービスを比べてみました

インバウンドサービスが流行っていますが、競合がひしめき合っています。今回は訪日観光客向けのチャット型コンシェルジュサービスを比べてみようと思います。

tabiko

代表の片野氏のツイッター。

24歳で2度目の起業、コンシェルジェサービス「FAST JAPAN」は訪日観光客にチャットで情報を提供する

マネタイズはこれからでその詳細は非公開としている。ただし、あくまでチャットサービスを主軸にする方針だという。メディア事業でもアフィリエイトや記事広告で収益を得るが、こちらは副次的なものになると考えている。

一度起業をし失敗していること若さは強みで、チャット×インバウンドという事業領域ではマーケットの大きさ、トレンドという意味で可能性が十分ありますね。当時、マネタイズはおそらくフリーミアムでユーザー課金になるのかと思っていました。

株式会社エボラブルアジアも出資していましたね。

訪日外国人向けチャットコンシェルジュを運営するFAST JAPAN社への資本参加

それから2年半が経過し、14万人のユーザーまでに成長。

Uberの旅行コンシェルジュ版目指す「tabiko」が6000万円を調達

「旅行に関するプロダクトは増えてきているが、その多くは“予約”という領域に着目したもの。旅行者にとって必要なのは予約だけではない。tabikoは旅の始まりから終わりまで全てのサポートを、コンシェルジュと共にデザインしていきたいという思いで運営してきた」(片野氏)

ユーザーにとっては、検索エンジンや旅行系のメディアを通じて毎回苦労しながら調べていたような情報を、現地に詳しいコンシェルジュからすぐに仕入れられるのがtabikoを使うメリットだ。たとえばレストランの予約は日本を訪れる外国人にとって大きなペインポイントであり、片野氏によると毎月数千件のレストランをtabikoがユーザーに代わって予約しているという。

口コミを軸にオーガニック経由で約13万人の会員の獲得しているのはすごいですね。

訪日観光客のサポートがお小遣いになる「Tabikoコンシェルジュプログラム」開始のお知らせ

旅行情報やホスピタリティを世界中に届けたい方が、「コンシェルジュパートナー」としてTabikoに参加いただけるプログラムとなります。コンシェルジュパートナーは、自身が受け取った「Star Rewards(スターリワード)」等に応じて収入を得ることができます。

自前で人を雇わずに、パートナープログラムとして、アウトソーシングするのは上手いですね。人を雇うとなるとアッパーは雇った人数と比例してきてしまうので。懸念としては、コンシェルジュの質。ただ、ここは教育期間を設け、評価制度を導入することである程度クリアにな流のでそこまで問題にならないかと思います。

それよりもまずは観光客の質問に対する回答ができるコンシェルジェの数を集めることが最優先。ある程度のコンシェルジェが集まれば、コミュニティ化していくでしょう。

Huberのようにtabiko関東のようにエリア毎にfacebookグループでコミュニティをつくっていくように。

コンシェルジェの報酬Star Rewardsの部分がどういったものなのか少しわかりづらいですね。コミュニティ通貨のようなものなのか、それともtabiko内で利用できるポイントのようなものなのか。

マネタイズに関しては、まだサービス内で行われていないようですね。フリーミアムで課金していくのか、広告か、それとも送客へ手数料か。

Bebot

運営会社は2015年10月設立の株式会社ビースポーク

人工知能がホテルの訪日観光客対応問題を解消、チャットコンシェルジュ「Bebot」運営が資金調達

 

ビースポークのチャットボット、訪日客の旅の友

館内サービスに関する問い合わせや飲食店の予約などはチャットボットが担う。「スタッフには人にしかできないことに専念してほしい」と綱川社長。「また日本に来たい、このホテルに泊まりたいと思ってもらえるのがビーボットの目的」だという。

自分が本当に欲しいものを創る旅行にAIでプラスαの感動を提供する Bespoke(ビースポーク)綱川明美さんの仕事論

まず、お金の部分です。起業しようと一念発起した際、幸いなことに一瞬で2000万円を集めることができ、お金集めって簡単だと間違った認識を持ちました。加えて人の部分はとりあえず手伝ってくれる人を集めていたら全くワークせず、間違った採用をしすぎて思いの外、お金がなくなりました。初期の2000万円の調達の後、追加でArchetype Venturesから4000万円を調達しています。

Bebotはtabikoとは違い、toB向けでサービスを展開。シード2,000万、4,000万の調達からメディアで調達のニュースが見つけられなかったのですが、シリーズAで数千万円調達しているようですね。

1日4万人に利用されているのはすごいですね。PMFは達成できたようですね。

訪日観光客向けのチャット型コンシェルジュサービスビジネスモデル

tabikoとBebotを比較してわかる通り、C向けなのかB向けなのかで大きく変わりますね。

誰のどのような課題があるのか

旅行好きの人の旅先のオススメのお店を知りたい、満足度を高めたいといったニーズがある。

C向け

tabikoはC向けでサービス展開。マーケティング、SEOにより自力である程度までユーザーを獲得。ユーザーがある程度になったら、コミュニティを軸にして、口コミ、SNSでさらに増やしていく。

B向け

BebotはB向けでサービス展開。ホテルなどの宿泊先から攻め、大手などに導入してもらうことで、ある程度のキャッシュが入る。

ビジネスドライバー

ユーザー数の数。そのユーザー数を増やすには、質の高い旅行プラン、お店の紹介になるでしょう。人工知能によるチャット型の場合は以下にデータを食べさせて、最適化した回答をするか。

人力の場合は、いかに人の教育ができるか。UXの体験価値をどれだけ提供できるか。

参入障壁

比較的簡単に参入できる。

訪日観光客向けサービス参考

旅サービス比べてみました