グルメ動画、中食市場が盛り上がっており、食材の仕入サービスも今後もより盛り上がる可能性を秘めています。
今回は農作物のマーケットプレイスサービスを比べていきましょう。
ポケットマルシェ
運営会社は2015年2月設立の株式会社ポケットマルシェ。
「農林水産省が発表している統計を見ると、生産者全体は1年に10万人単位で減っている一方で、実は新規の就農者は増えていることが分かる。しかし、補助金を受け取ることができる5年を過ぎると、生計が立たず、その内の3割が辞めてしまう。そういった人たちに、選択肢の1つとして直接販売という手段を提供するのがポケットマルシェのミッションでもある」と本間氏は話す。
メルカリ、ユーグレナが投資家としてジョインしているのが面白いですね。
CtoCのノウハウや物流網を活かし、さらには生産元を確保する。
メルカリ経済圏が徐々に広がりつつある。
ただ、半年以上経ちますが、その後目立ったプレスリリースもなく、状況はいかがなものなのか。
食べチョク
運営会社はDeNA出身の若き女性が代表を務めるの2016年11月設立の株式会社ビビッドガーデン。
代表の秋元氏のツイッターはこちらから。
「将来的に目指しているのは、ECサイトではなくて農家と消費者がつながるコミュニティ。生産者に直接ファンがつくような場所を目指したい」(秋元氏)
CtoC領域に強い投資家も集まり、様々なピッチコンテンストやアクセラレータプログラムに参加しているようですね。
若さがあり勢いもありそうで、代表の秋元氏の実家が農家で原体験もあり、ストーリーとしても面白い。
(ちなみに投資家の家入氏はストーリー重視で投資しているようです)
2ヶ月で登録農家が100件という数字もすごいですね。このスピードはポケットマルシェより早いのではないでしょうか。
(まあ後発の会社なのでスムーズに獲得できたのかもしれませんが)
最終的にクックパッドに売却かな。
農作物のマーケットプレイスのビジネスモデル
・キーアクティビティ
手数料ビジネス
・提供価値
新鮮な農作物が届く
・顧客セグメント
健康志向が高い女性
・チャネル
物流ネットワーク
・顧客との関係
継続利用
・キーリソース
マーケティング、ブランディング
・キーパートナー
農協?
・収益の流れ
月額利用料
・コスト構造
マーケティング、人件費
タイミング・成長性
競合が比較的多い領域だと思うが、上記にある通り、新規の就農者は増えているため、しっかりビジネスとして成り立つプラットフォームとなることができれば、成長は見込める領域だと思う。
スケールポイント
単純な生産者と消費者を文字通りのつなぐサービスだとある程度のスケールで終わってしまう気がします。
その生産者の野菜をどうしても買いたい!というコンテキストをつくり出すことが大事であり、そのためには単純なメッセージができるだけでは難しく、コミュニティの要素が大事になってくる。
安い野菜を買うのではなく、なぜ産地直送が良いのかをしっかりブランディングしてければ市場の成長にも繋がってくるのではないだろうか。それに付随していかに生産者をサポートしていけるかどうか。
比較結果
期待を込めてコミュニティに特に力を入れている食べチョクに頑張ってもらいたい。
単純な手数料ビジネスだと成長は限られるため、既存のモデルをベースにしっかりとアップセルの設計戦略を考えられる人がキーパーソンになってくると思う。