レシピサービス比べてみました

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レシピサービス比べてみました

最近レシピサービスが増えてきましたね。昔はテキストで検索し、次は動画で見ることできるようになり、次はAIが教えてくれるようになる。探す⇒見つかる⇒教えてくれるという流れで手間暇をかけずに料理ができるようになってきています。今年の流行りの言葉でいうと思考停止者向けサービスといったところでしょうか。

webサービスやアプリの企画段階で考えるべきことは可処分時間の奪い合いにいかに勝つかを考える必要があります。スマホのおかげで細切りとなっている隙間時間を有効に活用することができるようになり、この隙間時間にいかに入り込むことができるかを考えていくことが大事なのです。

さて、それではレシピサービスを比べていきましょう。今回比べるのは、タベリーRecipioCALNAになります。

レシピサービスの解決するペイン

今日なにをつくろう?と悩むことを解決するのが目的です。献立×楽に提案です。

タベリー

献立を10秒でつくれるアプリ「タベリー」は2017年7月設立の株式会社10Xが運営しています。(そのうち株式会社タベリーとかになるのかな)コンセプトがわかりやすくていいですよね。

10秒で献立作成できるアプリ「タベリー」公開、赤坂氏・家入氏・大湯氏・佐藤氏・堀井氏ら個人投資家より5,600万円の資金調達も実施|株式会社10X

10秒で作成できる献立アプリ「タベリー」運営の10Xが個人投資家から5600万円調達、プロダクトの原体験は震災の中で感じた“安心”

「解こうと思っているのは、『料理は続けるのが大変』だということ。日々の料理を要素分解すると、3つの課題がある。1つめは意思決定が大変ということ、2つめは買い物の時間や非効率さといった手間、3つめは料理を作ったということへの承認」(矢本氏)。

毎日のレシピの意思決定という大きなコストを解決するポイントに着目したのがセンスがいいですね。ユーザーインタビューをしっかりされ、仮説検証を行う、リーン・スタートアップの手法に則り、開発を進めていく姿勢共感持てます。

10秒献立作成アプリ「タベリー」がAndroid版リリース、「2月にもう完成していた」が公開しなかった理由

Android版の公開以前にリニューアルを重ね、「半年間で20ほど追加した機能を10機能以上なくした」

Recipio

運営会社は株式会社TADAGENIC。設立が2017年9月。

「Recipio」は、家にある食材から最適なレシピが分かるAI献立アプリ――1000万円の調達も

Recipioは、家の冷蔵庫にある食材をアプリに登録し、チャットボットが投げかけてくる質問に答えるだけで最適なレシピを提案してくれるというサービス。誰と食べるのか、何人で食べるのか、今日の気分はどうか(あっさりか、またはガッツリか)などの簡単な質問に選択形式で答えていく。

タベリーと比べRecipioの方が、めんどくさがりの人には合っているかもしれませんね。

CALNA

運営会社はmeuron株式会社。設立が2014年10月。他の2社と比べ、老舗ベンチャーですね。

Recipioのダイエット版のイメージですかね。

AIがダイエットメニュー・レシピを提案するアプリ「CALNA」運営が1億円を調達

同アプリを単に“料理レシピ”として捉えると、競合には今では定番アプリとなった「クックパッド」がある。しかし、CALNAはユーザーの好みを学習したAIが何品分ものレシピをまとめて提案し、それをすべて考慮したうえで作業工程を最適化し、買い物リストや調理手順まで教えてくれるという特徴がある。

 

ビジネスモデル分解

レシピサービス比較

<平成30年6月29日追記しております。>

 

サービス名 タベリー Recipio CALNA
会社設立日 2017年7月 2017年9月 2014年10月
サービスコンセプト 10秒で作成できる献立 家にある食材から最適なレシピがわかる AIダイエットサポート
マネタイズ 広告? 課金?広告? C月額
分野 献立メディア AI(レシピ) メディア(AIレシピ)
ユーザー数 不明(月間5万件の献立が作成) 不明(リリース時のレシピ数は300通り) 不明(人工知能との会話は1900万件)
調達金額 5,600万円 1,000万円 2億1,800万円
投資家 赤坂優氏、家入一真氏、大湯俊介氏

佐藤裕介、堀井翔太氏ほか1名

F Ventures INTAGE Open Innovation Fund、SBIインベストメント

レシピサービスの勝敗

料理動画サービスのKURASHIRUDelish Kitchenのようにガチバトルにならずに、綺麗に棲み分けされている印象。

タベリー:10秒で作成できる献立
Recipio:家にある食材から最適なレシピがわかる

そのため勝敗はつけにいくのですが、タベリーの矢本CEOは元スマービー、元メルカリという経歴を持ち、またC向けの知見も豊富で強さを感じます。また、サービスリリース後のユーザーの反応を見て、改善スピードがが早く、オペレーションが高い印象。そのため今回は独断と偏見によりタベリーが勝者とさせていただきます。

 

参考記事

・思考停止サービス関連

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